トップ
>
内祝言
>
ないしゅうげん
ふりがな文庫
“
内祝言
(
ないしゅうげん
)” の例文
お次の親たちが江戸から来て、いとも質素に、
内祝言
(
ないしゅうげん
)
をすましたのは、晩春
汁講
(
しるこう
)
のあった頃からまもない後のことだった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
えッ、黙らないか、武士に向って
誘拐
(
かどわかし
)
とは何だ。——借金の
抵当
(
かた
)
に、今晩は拙者が
直々
(
じきじき
)
に
伴
(
つ
)
れ帰り、
内祝言
(
ないしゅうげん
)
を済ませて、宿の妻にするに何の不思議だ。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
内祝言
(
ないしゅうげん
)
だけを済まして
内儀
(
おかみさん
)
になり、翌年になりますと、丁度この
真桑瓜
(
まくわうり
)
時分
下総瓜
(
しもふさうり
)
といって
彼方
(
あちら
)
は早く出来ます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
本人だけは、あくまで萩乃様の良人のつもりでいても、
内祝言
(
ないしゅうげん
)
はおろか、朝夕ろくに顔を見たこともない。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「いやがるわたしをおどしつけて、みだらなことをさしたのも、今夜喜兵衛の孫娘と
内祝言
(
ないしゅうげん
)
をするために、おまえさまを追いださなくては、つごうがわるいからでござりますよ」
南北の東海道四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
年のうちに
内祝言
(
ないしゅうげん
)
だけを、東京ですますことに話が決まるまでに、例の店員が、いくたびとなく浅井のところへやって来たが、お今の兄からも手紙が来たり、支度の入費が送られたりした。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
内祝言
(
ないしゅうげん
)
の
盃
(
さかずき
)
を交わし、来年は婿入りをするときまっていたのに、相手はその約束を
反古
(
ほご
)
にして、よそへ婿にいってしまった、初めはわけがわからなかったけれど、まもなく噂が耳にはいりました」
赤ひげ診療譚:01 狂女の話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
誠に急な事になりまして、ほんの
内祝言
(
ないしゅうげん
)
をして、
後
(
あと
)
で貴方の
所
(
ところ
)
へお話しようと思っておりましたが、今丁度貴方がお出でなすって下すったから、何うかこれへお坐りなすって下さい
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此方
(
こちら
)
は今
内祝言
(
ないしゅうげん
)
の盃を取ろうとする所へ太左衞門が物をも言わずに上って来て、祝言の座敷へドッサリと坐って、これから談判を致しますというお話になります。
鳥渡
(
ちょっと
)
一息つきまして。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長く居る気はありません、貴方も
真
(
ほん
)
の当座の腰掛でいらっしゃるが口に出せんでも心中に
在
(
あ
)
るね、
内祝言
(
ないしゅうげん
)
は済んでも別に貴方の
披露
(
ひろめ
)
もなし披露をなさる訳もない、貴方も
故郷
(
こきょう
)
懐しゅうございましょう
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
祝
常用漢字
小4
部首:⽰
9画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“内”で始まる語句
内
内儀
内部
内々
内証
内外
内裏
内證
内密
内輪