六個むたり)” の例文
着せたるをとこ六個むたりかつがせ音羽へ至り路次口にまたせ置つゝ進入り昨日きのふれいのべたる上𫥇人なかうどを立て良辰よきひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
またその前途ゆくてに、道の両側にしゃがんで待ったらしいのが、ぽんと二個ふたつ立つと、六個むたりも揃って一列になりました。逆に川下へ飛ぶ、ぴかりぴかりと一つおおおな蛍の灯に、みんな脊が低い。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
包み與ふるほどに六個むたりの者は管伴ばんたうを經て禮を演べ早用なしと忠兵衞がいへるにいづれもから釣臺をかついで本町へと歸りける跡に忠兵衞懷中ふところより金子二百兩取出とりいだし此方ののぞみに縁談えんだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)