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全幅
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ぜんぷく
ふりがな文庫
“
全幅
(
ぜんぷく
)” の例文
……こゝでは
町
(
まち
)
も、
森
(
もり
)
も、ほとんど
一浦
(
ひとうら
)
のなぎさの
盤
(
ばん
)
にもるが
如
(
ごと
)
く、
全幅
(
ぜんぷく
)
の
展望
(
てんばう
)
が
自由
(
じいう
)
だから、
瀬
(
せ
)
も、
流
(
なが
)
れも、
風
(
かぜ
)
の
路
(
みち
)
も、
鳥
(
とり
)
の
行方
(
ゆくへ
)
も
知
(
し
)
れるのである。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これが私の小学時代
全幅
(
ぜんぷく
)
を語る。その頃は尋常科が四年、高等科が四年だった。私は八年間を優等の模範生で通したので、卒業の折、郡長さんから賞状を戴いた。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
が、紅葉の努力は
全幅
(
ぜんぷく
)
に
滔
(
あふ
)
れていたが、美妙斎の色彩は小説以外には
頗
(
すこぶ
)
る
稀薄
(
きはく
)
であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
人物思想の
全幅
(
ぜんぷく
)
に傾倒するというには、どことなく物足りないことがあるけれど、駒井の知識の実際に根ざし、計数を基として、ねちねちと語り出されるときには、絶対無条件で敬服
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その心の
全幅
(
ぜんぷく
)
は、日ごと夜ごとに自分が、この若い蘇我の娘の肉体や心のすみずみに見いだす新たな思ひがけぬ発見への、驚異と歎賞とによつて、ほとんど占めつくされてゐると云つてよかつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
“全幅”の意味
《名詞》
全幅 (ぜんぷく)
画面、紙面などのはばいっぱい。
あるだけ全部。あらんかぎり。ありったけ。
(出典:Wiktionary)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
幅
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“全”で始まる語句
全
全然
全体
全身
全體
全部
全貌
全快
全滅
全速力