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全体
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ぜんてえ
ふりがな文庫
“
全体
(
ぜんてえ
)” の例文
旧字:
全體
長「何だか知りませんが、
他
(
ひと
)
の仕事を疑ぐるというのが
全体
(
ぜんてえ
)
気にくわないから持って帰るんです、
銭金
(
ぜにかね
)
に目を
眩
(
く
)
れて仕事をする職人じゃアございません」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
全体
(
ぜんてえ
)
坊主なんてえものは、高い石段の上に住んでやがって、
屈托
(
くったく
)
がねえから、自然に口が達者になる訳ですかね。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
急に遠方へ
行
(
ゆ
)
くことが出来たからッて、店賃を払って、
家
(
うち
)
の道具や夜具蒲団は
皆
(
みん
)
な兼松に遣ってくれろと云置いて、
何処
(
どっ
)
かへ行ってしまったのサ、
全体
(
ぜんてえ
)
何うしたんだろう
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕だなんて——
書生
(
しょせ
)
ッ
坊
(
ぼ
)
だな。
大方
(
おおかた
)
女郎買でもしてしくじったんだろう。太え奴だ。
全体
(
ぜんてえ
)
この頃の書生ッ坊の風儀が悪くっていけねえ。そんな奴に辛抱が出来るもんか、早く
帰
(
けえ
)
れ。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こんなに差し
吊
(
つる
)
べたのを一本くれたか、気の毒だな、こんなに
心配
(
しんぺい
)
されちゃア済まねえ、
此間
(
こねえだ
)
あの
馬十
(
ばじゅう
)
に聞いたゞが、どうも
全体
(
ぜんてえ
)
父さまが宜くねえ、息子が今これ
壮
(
さか
)
んで
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「
全体
(
ぜんてえ
)
ジャンボーになったらどこへ行くもんだろう」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
前
(
めえ
)
は
全体
(
ぜんてえ
)
粂どんを憎むから
然
(
そ
)
う思うんだが、まアよく考えて見ねえ、粂どんが人殺をするような人だか何だか、ソヽ
其様
(
そん
)
な解らねえ事をいったって仕様がねえじゃアねえか
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
だが
全体
(
ぜんてえ
)
あの時娘を
勾引
(
かどわ
)
かされ、
母様
(
かゝさま
)
が悪者に慰さまれようとする処を、
私
(
わし
)
が通り合して助けて遣り、伊勢崎の銭屋へ掛り、手を分けて捜して貰ったが、何分娘の行方が知れないから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
己
(
おら
)
ア一つ鎌をもうけたが、是を見な、古い鎌だが
鍛
(
きてえ
)
が
宜
(
い
)
いと見えて、研げば研ぐ程よく切れるだ、
全体
(
ぜんてえ
)
此の鎌はね惣吉どんの村に三藏という質屋があるとよ、
其家
(
そこ
)
が死絶えて仕舞ったから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“全体”の解説
全体(ぜんたい)とは、ある特定の事物を残らず集め、何も欠けていないその事物のこと。全部、総体、全てともいう。
(出典:Wikipedia)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“全体”で始まる語句
全体性