“傅安”の読み方と例文
読み方割合
ふあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太祖の洪武こうぶ二十八年、傅安ふあん帖木児チモルもと使つかいせしめて、あんなおいまかえらず、たちまちにしてこの報を得、疑虞ぎぐする無きを得んや。帖木児チモル、父は答剌豈タラガイ(Taragai)、げんの至元二年をもって生る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
朝廷ていもとむることみつなれば、帝深くひそみてでず。このとし傅安ふあんちょうに帰る。安の胡地こち歴游れきゆうする数万里、域外にとどまるほとんど二十年、著す所西遊勝覧詩せいゆうしょうらんしあり、後の好事こうずの者の喜び読むところとなる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
帖木児チモルサマルカンドにり、四方を攻略して威をふるう甚だだいに、みんに対してはみつぎると雖も、太祖の末年に使つかいしたる傅安ふあんとどめて帰らしめず、これを要して領内諸国を歴遊すること数万里ならしめ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)