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傅安
太祖の
洪武二十八年、
傅安等を
帖木児の
許に
使せしめて、
安等猶未だ
還らず、
忽にして
此報を得、
疑虞する無きを得んや。
帖木児、父は
答剌豈(Taragai)、
元の至元二年を
以て生る。
朝廷
帝を
索むること
密なれば、帝深く
潜みて
出でず。
此歳傅安朝に帰る。安の
胡地を
歴游する数万里、域外に
留まる
殆ど二十年、著す所
西遊勝覧詩あり、後の
好事の者の喜び読むところとなる。
帖木児サマルカンドに
拠り、四方を攻略して威を
振う甚だ
大に、
明に対しては
貢を
納ると雖も、太祖の末年に
使したる
傅安を
留めて帰らしめず、
之を要して領内諸国を歴遊すること数万里ならしめ