借受かりう)” の例文
高さ百五十フィートの塔と二棟の附属建物は、既に使用されなくなってから二十年。ほとんど廃墟も同様になっていたのを、一週間ほど前から宗方博士一行が借受かりうけているのだ。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もとより一借受かりうけて、逗留たうりうをしてつたが、かほどのなやみ大事おほごとぢや、大分だいぶんさねばならぬこと子供こどもろすにはからだ精分せいぶんをつけてからと、づ一にちに三ツづゝ鶏卵たまごまして
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)