はた)” の例文
いま客人きやくじんながさまだ車代しやだいくれんともせず何時いつまでたするこゝろにやさりとてまさかにはたりもされまじなんとしたものぞとさしのぞおくかた廊下らうかあゆ足音あしおとにもおもてくわつあつくなりて我知われしらずまたかげ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一方かた/\は前橋の竪町で、清水助右衞門と云って名高い富豪ものもちでありましたが、三千円の金を持って出たり更に帰って来ませんので、借財方から厳しくはたられついに身代限りに成りまして、微禄びろくいたし