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何成
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いかなる
失ひし
折柄ゆゑそこ/\に打
過其後寶田村を
相尋ね候所
何成罪にや傳吉領主へ
召捕れし由其後
逢申さず候と云に大岡殿シテ傳吉は
何云縁にて存じ居るや源次郎然れば新吉原三浦屋にて
其節若い者を
跡にして
遙々と父の故郷は
熊本と聞
海山越て此處迄は參り候へ共
何程尋ても未だ父の
在所が
知申さず
何成過去の
惡縁にて斯は兩親に
縁薄く
孤子とは成候かと
潸然々々と
泣沈めば
餠屋の亭主も
貰ひ
泣し
偖々幼少にて氣の毒な
不仕合者かなと
頻に
不便彌増偖云やう其方の父は熊本と
計りでは當所も
廣き
城下なれば分るまじ父の名は