トップ
>
体裁
>
きまり
ふりがな文庫
“
体裁
(
きまり
)” の例文
旧字:
體裁
家
(
うち
)
では阿母さんが一番気の毒だ。………併し阿父さんも、あんな
羊羹色
(
ようかんいろ
)
のフロツクしか無いんだもの、知事さんの前なんかで
体裁
(
きまり
)
が悪るからう。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
皆
(
みんな
)
が
乃公
(
おれ
)
の方を見て怖い顔をした。お歌さんは真赤になって、
凝
(
じ
)
っとしていらっしゃいと言った。乃公は自分の衣嚢の中へ消え込みたい位
体裁
(
きまり
)
が悪るかった。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
長「おう、
違
(
ちげ
)
えねえ、こりゃアどうも、すっかり忘れちまッた、カラどうも大御無沙汰になっちまって
体裁
(
きまり
)
が悪いんでね、こんな
処
(
とけ
)
え来てしまったんで、誠にどうもツイ…」
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
エヒミチは
体裁
(
きまり
)
悪
(
わる
)
そうに
病院服
(
びょういんふく
)
の
前
(
まえ
)
を
掻合
(
かきあ
)
わせて、さも
囚人
(
しゅうじん
)
のようだと
思
(
おも
)
いながら、『どうでもいいわ……
燕尾服
(
えんびふく
)
だろうが、
軍服
(
ぐんぷく
)
だろうが、この
病院服
(
びょういんふく
)
だろうが、
同
(
おな
)
じことだ。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
捲
(
まく
)
り縮めたる袖を
体裁
(
きまり
)
悪げに下してこそこそと人の後ろに隠るるもあり。
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
美奈子は其の
金子
(
かね
)
をも大部分
生活
(
くらし
)
の方に遣い込んで妹が上京して来た時余り
体裁
(
きまり
)
が悪いので、
言訳
(
いひわけ
)
計
(
ばか
)
りに古道具屋を探して
廉物
(
やすもの
)
を買つて来たのが此の箪笥であつた。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
松「だって
体裁
(
きまり
)
が悪くて成らねえんだ、
親指
(
これ
)
が感附きゃア
為
(
し
)
ねえか知ら」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
捲り縮めたる袖を
体裁
(
きまり
)
悪げに下して
狐鼠〻〻
(
こそ/\
)
と人の後に隠るゝもあり。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
裁
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“体裁”で始まる語句
体裁屋
体裁好
体裁家
体裁悪