“伝(づたい)” の例文
旧字:傳
惣兵衞は土手伝(づたい)に綾瀬の方(かた)へ逃げて往(ゆ)くと、ガヤ/″\多勢(おおぜい)黒山のように人が立って居りまして、バラ/″\礫(こいし)を投(ほう)りました。
りよは着換えぬうちで好かったと思いながら、すぐに起って上草履(うわぞうり)を穿(は)いて、廊下伝(づたい)に老女の部屋へ往った。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
すなわち石滝のある処で、旅客は岸伝(づたい)に行(ゆ)くのであるが、ここを流るるのは神通の支流で、幅は十間に足りないけれども、わずかの雨にもたちまち暴溢(あふれ)て、しばしば堤防(どて)を崩す名代の荒河。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)