“仏者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶっしゃ60.0%
ぶつしや40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私がその時老成人ろうせいじんであるかまた仏者ぶっしゃであったら、人道世教せきょうめに如何どうとか、又は平等を愛して差別を排するとか何とかう説もあろうが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
先刻せんこくそなたは三かわや、閻魔様えんまさまことかんがえていたらしいが、あれは仏者ぶっしゃ方便ほうべんである。うそでもないがまた事実じじつでもない。
昔別荘の真似事に立てた、膝をれるばかりの小家こいへには、仏者ぶつしや百一物ひやくいちもつのやうになんの道具も只一つしか無い。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
因果応報がただ仏者ぶつしやの方便のために説かれたもののみではないといふ細かい洞察、さういふものが次第に、一つ一つ日に面した氷の解けて行くやうに解けて来た。
心理の縦断と横断 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)