“老成人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうせいじん80.0%
としより20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私がその時老成人ろうせいじんであるかまた仏者ぶっしゃであったら、人道世教せきょうめに如何どうとか、又は平等を愛して差別を排するとか何とかう説もあろうが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
青年これによりてすでに老成人ろうせいじんの思想あり、少女これによりてすでに老媼ろうおうの注意あり、そは基督教は物のじつを求めしめてその影をかろんぜしむるものなればなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
しょうあるものは必ず滅する。老木の朽ち枯れるそばで、若木は茂り栄えて行く。嫡子ちゃくし光尚の周囲にいる少壮者わかものどもから見れば、自分の任用している老成人としよりらは、もういなくてよいのである。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)