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人懐
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ひとなつか
ふりがな文庫
“
人懐
(
ひとなつか
)” の例文
旧字:
人懷
牛馬の遊んでいる
草原
(
くさはら
)
は一面に
仄
(
ほの
)
かな緑をなすって、その
裾
(
すそ
)
を流れて行く
天
(
あめ
)
の
安河
(
やすかわ
)
の水の光も、いつか何となく
人懐
(
ひとなつか
)
しい暖みを
湛
(
たた
)
えているようであった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
貴僧
(
あなた
)
ずん/\
入
(
い
)
らつしやいましな、
何
(
ど
)
うもしはしません。
恁云
(
かうい
)
ふ
処
(
ところ
)
ですからあんなものまで
人懐
(
ひとなつか
)
うございます、
厭
(
いや
)
ぢやないかね、お
前達
(
まへだち
)
と
友達
(
ともだち
)
を
見
(
み
)
たやうで
可愧
(
はづかし
)
い、あれ
可
(
い
)
けませんよ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殊に、け高く
人懐
(
ひとなつか
)
しそうな眸が、此の青年を見る人に、いゝ感じを与えずにはいなかった。クレイヴネットの
外套
(
がいとう
)
を着て、一寸した手提
鞄
(
かばん
)
を持った姿は、又なく
瀟洒
(
しょうしゃ
)
に打ち上って見えた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
辰子は俊助の顔へ瞳を返すと、
人懐
(
ひとなつか
)
しい声でこう云った。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“人”で始まる語句
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人間
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