亡兄ぼうけい)” の例文
その帰りに屋敷内に国から来て居る亡兄ぼうけいの朋友菅沼孫右衛門すがぬままごえもんと云う人の勤番きんばん長屋に何か用があってよった所が、其処そこに出入りの呉服屋か知らん古着屋か知らん呉服商人が来て何か話をして居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
牧之ぼくし老人は越後ゑちご聞人ぶんじんなり。かつて貞介朴実ていかいぼくじつもつてきこえ、しば/\県監けんかん褒賞はうしやうはいして氏の国称こくしようゆるさる。生計せいけい余暇よか風雅ふうがを以四方にまじはる。余が亡兄ぼうけい醒斎せいさい京伝の別号をう鴻書こうしよともなりしゆゑ、またこれぐ。
牧之ぼくし老人は越後ゑちご聞人ぶんじんなり。かつて貞介朴実ていかいぼくじつもつてきこえ、しば/\県監けんかん褒賞はうしやうはいして氏の国称こくしようゆるさる。生計せいけい余暇よか風雅ふうがを以四方にまじはる。余が亡兄ぼうけい醒斎せいさい(京伝の別号)をう鴻書こうしよともなりしゆゑ、またこれぐ。