五雑組ござつそ)” の例文
又曰、(五雑組おなじつゞき)恵王けいわうわたりいつすんたま前後車をてらすこと十二じようの物はむかしの事、今天府みかどのくらにも夜光珠やくわうのたまはなしと明人みんひと謝肇淛しやてうせつ五雑組ござつそにいへり。
これは尋常人が五雑組ござつそに出でてゐるとおもふべきをおもんぱかつて、其非なることを言つたものである。一事に逢ふ毎に考証の詳備しやうびを期するのは、固より蘭軒の本領である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
吉祥草といへり爾者此草当山のみ生茂するにもあらず和漢三才図会に本草綱目云玉柏生石上如松高五六寸紫花人皆置盆中養数年不死呼為千年柏万年松即石松之小者也(中略)五雑組ござつそ云楚中有万年松長二寸許葉似側栢蔵篋笥中或夾冊子内経歳不枯取置沙土中以水澆之俄頃復活或人云是老苔変成者然苔無茎根衡嶽志所謂万年松之説亦粗与右同紀州高野深谷石上多有之長二寸許無枝而梢有葉似松苗[牧野いう
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
又曰、(五雑組おなじつゞき)恵王けいわうわたりいつすんたま前後車をてらすこと十二じようの物はむかしの事、今天府みかどのくらにも夜光珠やくわうのたまはなしと明人みんひと謝肇淛しやてうせつ五雑組ござつそにいへり。
事は五雑組ござつそしるして枯骸こがい確論かくろんあれども、釈氏しやくしなじるにたるせつなればこゝにぜいせず。(○高僧伝に義存が㕝ありしかと覚しが、さのみはとて詳究せず。)
事は五雑組ござつそしるして枯骸こがい確論かくろんあれども、釈氏しやくしなじるにたるせつなればこゝにぜいせず。(○高僧伝に義存が㕝ありしかと覚しが、さのみはとて詳究せず。)
かりそめの物もまもりとしてうやましんずればれいある事むなしからず、人のはきすてたる草鞋わらんづだに衆人しゆうじんしんぜしによりて、のち/\は草鞋天王そうあいてんわうとてまつりし事、五雑組ござつそに見えたり。
○余越後の夏にあひしに、五こく蔬果そくわ生育そだち少しも雪をおそれたる色なし。山景野色さんけいやしよくも雪ありしとはおもはれず、雪の浅き他国に同じ。五雑組ござつそに(天部)百草雪をおそれずして霜を畏る。