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事細
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ことこま
ふりがな文庫
“
事細
(
ことこま
)” の例文
その覺え書の中には奴殺しの一件から平次の見込みまで
事細
(
ことこま
)
かに書いて居たのですから、これには全く驚いてしまひました。
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
翌日の各新聞には、この意外な犯人発覚の径路が、夜更けの隅田川、ボート遊びの男から説き起して、
事細
(
ことこま
)
かに報道され、全読者に思いもかけぬ激情を味わせた。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
が、
其上
(
そのうへ
)
修業
(
しうげふ
)
をさせるとなると、
月謝
(
げつしや
)
小遣
(
こづかひ
)
其他
(
そのた
)
は
宗助
(
そうすけ
)
の
方
(
はう
)
で
擔任
(
たんにん
)
しなければ
義理
(
ぎり
)
が
惡
(
わる
)
い。
所
(
ところ
)
が
夫
(
それ
)
は
家計上
(
かけいじやう
)
宗助
(
そうすけ
)
の
堪
(
た
)
える
所
(
ところ
)
でなかつた。
月々
(
つき/″\
)
の
收支
(
しうし
)
を
事細
(
ことこま
)
かに
計算
(
けいさん
)
して
見
(
み
)
た
兩人
(
ふたり
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
病院が
手狭
(
てぜま
)
と見えて、お住いは小石川
水道町
(
すいどうちょう
)
でした。召使を代えたいからとのお話で、旧
津和野
(
つわの
)
藩の人の娘をお世話したことがありました。幾度か
事細
(
ことこま
)
かな書面を下さるのでした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
……そしてお別れ申すとき、お父上から
懇々
(
こんこん
)
申しつけられたとおりを守って上杉家の出来事、御城下のうごき、御家中の取沙汰など、絶えず
事細
(
ことこま
)
やかに、お文を以て甲府へ密報しておりました……。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“事”で始まる語句
事
事情
事件
事実
事柄
事業
事實
事故
事蹟
事毎