事々こと/″\)” の例文
此帝都このていとを去りて絶海無人ぜつかいむじんたうをさして去りぬ、さかんなるさまを目撃したる数萬すうまんの人、各々めい/\が思ふ事々こと/″\につき、いかに興奮感起こうふんかんきしたる、ことに少壮せうさうの人の頭脳づなうには
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
つぎたのはおほくの賓客まらうどで、大抵たいてい王樣わうさま女王樣ぢよわうさまとで、そのなかあいちやんは白兎しろうさぎるのをりました、それはさもいそがしさうに、氣短きみじがにはなしながら、はれる事々こと/″\わらきようじて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
斯んな場合にはあにと喧嘩をしても、ちゝと口論をしても、平岡のために計つたらう、又其はかつた通りを平岡の所へ事々こと/″\しく吹聴したらうが、それを予期するのは、矢っ張り昔しの平岡で
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)