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乞
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こい
ふりがな文庫
“
乞
(
こい
)” の例文
そこで私は、いまだに此の奇怪なる召喚の理由が分らないにも拘らず、兎にも角にも直ちに其の
乞
(
こい
)
を容れたのである。
アッシャア家の覆滅
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
甚助は、
乞
(
こい
)
を許した。しかし、誓約に
止
(
とど
)
めて後日の再会を約し、なお行くと、また彼を追って来た者がある。岩村田の近郷に住む田宮平兵衛という郷士だった。
剣の四君子:03 林崎甚助
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これも
一興
(
いっきょう
)
だろうと思ったから、余は女の
乞
(
こい
)
に応じて、例の書物をぽつりぽつりと日本語で読み出した。もし世界に非人情な読み方があるとすればまさにこれである。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私の
乞
(
こい
)
に対し、六里ヶ原の養狐場では、一匹一貫目以上もあらうと思はれる大ものを、
而
(
し
)
かも二頭
菰
(
こも
)
包みにして送つてくれた。皮もついてゐれば、うまい話だがさうはいかぬ。裸の狐だ。
たぬき汁
(新字旧仮名)
/
佐藤垢石
(著)
乞
(
こい
)
に応じて院長の松永博士は、直ぐに会ってくれた。
三狂人
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
▼ もっと見る
乞
(
こい
)
媚
(
こ
)
びて
里婦
(
さとのおんな
)
に
効
(
なら
)
ふに。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
約二年の間そのままにて
筐底
(
きょうてい
)
に
横
(
よこた
)
はりしを、
書肆
(
しょし
)
の
乞
(
こい
)
に応じて公けにする事となれり。
『文学論』序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
乞
常用漢字
中学
部首:⼄
3画
“乞”を含む語句
乞食
乞丐
物乞
暇乞
乞食女
雨乞
命乞
袖乞
乞児
御暇乞
雨乞踊
乞食坊主
女乞食
乞食者
乞巧奠
乞索児
強乞
乞食者詠
行乞
乞胸
...