“乞巧奠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きこうでん66.7%
キツカウテン33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七夕たなばた乞巧奠きこうでんは漢土の伝承をまる写しにしたように思うている人が多い。ところが存外、今なお古代の姿で残っている地方地方が多い。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
小倉にはまだ乞巧奠きこうでんの風俗が、一般に残っているのである。十五六日になると、「竹の花立はなたてはいりませんかな」と云って売って歩く。盂蘭盆うらぼんが近いからである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
七夕の「乞巧奠キツカウテン」の如き、「盂蘭盆會」の如き、「節折ヨヲり」の如き、皆、鎭魂・魂祭り・祓除・川祭りの固有の儀禮に、開化した解説と、文明的な——と思はれた——方式の衣を着せたものであつた。