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両腋
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りょうわき
ふりがな文庫
“
両腋
(
りょうわき
)” の例文
青い獄衣のようなものを着て、その胸の部分だけが、前に括り合わされ、
両腋
(
りょうわき
)
から乳の辺まで、肌が現われている。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ただし子供が四人になる迄は、その羽衣を返してやってはいけない。三人のうちは
両腋
(
りょうわき
)
と足の間とに
挾
(
はさ
)
んで、一緒に飛んで還ってしまうからと教えられる。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
先祖は細川高国の手に属して、
強弓
(
ごうきゅう
)
の名を得た島村
弾正貴則
(
だんじょうたかのり
)
である。
享禄
(
きょうろく
)
四年に高国が
摂津国
(
せっつのくに
)
尼崎
(
あまがさき
)
に敗れたとき、弾正は敵二人を
両腋
(
りょうわき
)
に
挟
(
はさ
)
んで海に飛び込んで死んだ。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それをコゼットの
両腋
(
りょうわき
)
の下に身体を痛めないように注意して結わえ、海員たちが
燕結
(
つばめむす
)
びと称する結び方でその
襟飾
(
えりかざ
)
りを綱の一端に結わえ、綱の他の一端を口にくわえ
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
自分はいきなり
拳骨
(
げんこつ
)
を固めて自分の頭をいやと云うほど
擲
(
なぐ
)
った。そうして奥歯をぎりぎりと
噛
(
か
)
んだ。
両腋
(
りょうわき
)
から汗が出る。背中が棒のようになった。
膝
(
ひざ
)
の
接目
(
つぎめ
)
が急に痛くなった。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
小僧が泣き、車力が泣き、車が泣くというので、三泣車といったので、車輪は極く
小
(
ちいさ
)
くして、
轅
(
ながえ
)
を
両腋
(
りょうわき
)
の
辺
(
あたり
)
に持って、押して行く車で、今でも田舎の呉服屋などで見受ける押車です。
江戸か東京か
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
腋
漢検1級
部首:⾁
12画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌