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下脹
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しもぶく
ふりがな文庫
“
下脹
(
しもぶく
)” の例文
浜龍は
東金
(
とうがね
)
の姉娘の養女で、東京の
蠣殻町
(
かきがらちょう
)
育ちだったが、ちょっと
下脹
(
しもぶく
)
れの
瓜実顔
(
うりざねがお
)
で、
上脊
(
うわぜい
)
もあり、きっそりした好い芸者だった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そのうっとりと
下脹
(
しもぶく
)
れした頬のあたりや、胸のまえで何をそうして持っていたのだかも忘れてしまっているような手つきの神々しいほどのうつつなさ。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
少し
下脹
(
しもぶく
)
れの可愛らしい顔が涙に濡れて、
紅
(
あか
)
い唇のワナワナと
顫
(
ふる
)
ういじらしさは、どんな
剛情
(
ごうじょう
)
な平次も、折れるだろうと思われましたが、頑固に眼を閉じた平次は
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しっとりと油にしめって居る
髱
(
たぼ
)
の下から耳を掠めて
頤
(
おとがい
)
のあたりをぐる/\と二た廻り程巻きつけた上、力の限り引き絞ったから縮緬はぐい/\と
下脹
(
しもぶく
)
れのした頬の肉へ喰い入り
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
一人はデップリした
下脹
(
しもぶく
)
れの紳士で、一人はゲッソリ
頬
(
ほお
)
のこけた学生風であった。
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
柔かみのある
下脹
(
しもぶく
)
れの頬に、いつも薄く白粉を塗って、大きな束髪に結っていた。
幻の彼方
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
勝気らしい口元のきりりと締った、
下脹
(
しもぶく
)
れの顔は、今よりもずっと色が白そうで、
睫毛
(
まつげ
)
の長い
冴
(
さ
)
えた目にも熱情があった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
少し
下脹
(
しもぶく
)
れの可愛らしい顏が涙に
濡
(
ぬ
)
れて、紅い唇のワナワナと
顫
(
ふる
)
ふいぢらしさは、何んな剛情な平次も、折れるだらうと思はれましたが、
頑固
(
ぐわんこ
)
に眼を閉ぢた平次は
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若い顏、ポーツと顏を染めた、消耗性の熱、濃い
眉
(
まゆ
)
、やゝ
下脹
(
しもぶく
)
れで、それは清らかな美しい娘でした。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
脹
漢検準1級
部首:⾁
12画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕