“しもぶく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下膨66.7%
下脹27.3%
下腫3.0%
下頬膨3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてひどく下膨しもぶくれであった。顎などは二重にくくれていた。眉は太くかつ長くピンと尻刎しりはねに刎ね上がっていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのうっとりと下脹しもぶくれした頬のあたりや、胸のまえで何をそうして持っていたのだかも忘れてしまっているような手つきの神々しいほどのうつつなさ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
体の小造りな色白下腫しもぶくれのそのお神も、赤坂で芸者になった人であり、めいを二人まで養女に迎えて商売にかしており、来てみるとほかにも東京ものが幾人かあって
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
下頬膨しもぶくれにふっくらと肥え、やや中窪なかくぼで後頭部の大きな円頂あたまは青々として智識美とでもいいたいようなつやをたたえ、決して美男という相ではおわさないが、眉は信念力を濃く描いて、鳳眼ほうがんはほそく
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)