“腰間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようかん57.1%
こし42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
封建武士の心胆は、その腰間ようかんよこたう双刀の外に出でず。この時にして徳川幕府の万歳ならざらしめんと欲するも、もとよりあたわざる所なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
太祖時に御齢おんとし六十五にわたらせたまいければ、流石さすが淮西わいせい一布衣いっぷいよりおこって、腰間ようかんけん、馬上のむち、四百余州を十五年になびけて、遂に帝業を成せる大豪傑も
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
腰間こしの濡れ燕に催促されて、「人が斬りたい、人が斬りたい!」と、ジリジリ咽喉のどがかわくような気分になったときの丹下左膳は。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こうとっさに決心した彼は、武蔵太郎と乾雲を腰間こしはいしてパッと雪の深夜へとび出したのだった。けたたましく呼ぶおさよの声をあとにして。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)