“差上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしあ77.8%
さしあげ14.8%
さしあぐ3.7%
さしのぼ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
留守中るゐちうこれは失禮しつれいでした。さいませんので、女中ぢよちうばかり‥‥や、つまらんもの差上さしあげて恐縮きようしゆくしました』と花竦薑はならつきやう下目しためる。
「だって、あの男に及第が出来ますものかね。考えて御覧な。——もし及第なすったら藤尾を差上さしあげましょうと約束したって大丈夫だよ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
受取將軍家へ差上さしあぐる御ぢき御覽ごらんあるに當時天一坊と名乘候者はもと九州浪人らうにん原田嘉傳次かでんじの悴にて幼名えうみやう玉之助とよび幼年にて兩親に別れ平野村の山伏やまぶし感應院の弟子となり寶澤はうたく改名かいめいし十二歳にしてお三婆を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と是からあかりを増し折から月が皎々こう/\差上さしのぼりまして、前の泉水へ映じ、白萩しろはぎは露を含んで月の光りできら/\いたしてる中へあかりを置きまして、此方こちらには芸者が並んで居りますから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)