トップ
>
差上
>
さしあげ
ふりがな文庫
“
差上
(
さしあげ
)” の例文
「だって、
彼
(
あの
)
男に及第が出来ますものかね。考えて御覧な。——もし及第なすったら藤尾を
差上
(
さしあげ
)
ましょうと約束したって大丈夫だよ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
蟠「それは至極面白い、酒の座敷ではそう云う
洒落
(
しゃれ
)
た証文は面白い、それじゃア紀伊國屋、若し金が返せぬときは女房を貴殿方へ召使に
差上
(
さしあげ
)
るという証文はどうだ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
も
差上
(
さしあげ
)
申すべく又當人久八に御用の
節
(
せつ
)
は何時にても同道申べくと事を分て申せども
聊
(
いさゝ
)
か
聞入
(
きゝいる
)
景況
(
けしき
)
も無く五兵衞は
却
(
かへ
)
つて
憤
(
いきど
)
ほり然樣な勝手は相成ず直に勘定して
行
(
ゆか
)
れよと
怒
(
いか
)
りけるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大「何はなくとも折角の
御入来
(
ごじゅうらい
)
、
素
(
もと
)
より斯様な
茅屋
(
ぼうおく
)
なれば別に
差上
(
さしあげ
)
るようなお
下物
(
さかな
)
もありませんが、
一寸
(
ちょっと
)
詰らん支度を申し付けて置きましたから、一口上ってお帰りを」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“差上”で始まる語句
差上候
差上度
差上申
差上申候