“さしあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差上84.0%
会合4.0%
差合4.0%
差進4.0%
直接4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左手ゆんでひじ鍵形かぎなりに曲げて、と目よりも高く差上さしあげた、たなそこに、細長い、青い、小さなびんあり、捧げて、俯向うつむいて、ひたい押当おしあ
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
申すまでもなく唐人あちゃさんと堅気きんとうの娘が会合さしあうことは法度でござりますばッてん、お種も最初はなのうちは恐ろしかと思い、わたしに隠して一々送り返していたとですが、お種はちっと早熟者はやろうのところへ
「そうだ、みんごと、俺はこの片腕であの女をこっちのものにして見せる、兄貴の方に何か差合さしあいがあるかは知らねえが、お前も苦労人だから一番おれの男を立てさせてくれ」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ひひひひ。得三は苦笑いして、「藤は変った事はございません。御約束通り、今夜貴下に差進さしあげるが。……実は下枝ね。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふッふッふ……ところで、はなはだ遺憾にぞんずるが、杉の市は直接さしあたっての下手人げしにんじゃねえ。どうしてどうして、これにゃア複雑いりくんだアヤがある。こいつを、ほぐせたら大したもんだ。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)