“ルビー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅玉54.8%
紅玉石16.1%
紅宝玉9.7%
紅宝石9.7%
紅石6.5%
鏤美3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この様子で見るとこの紅玉ルビーは、紅矢の妹共が忘れて行ったものでも何でもなく、全く悪魔が何かのために置いて行ったものに違いないと思われました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
そして金と銀とで全体ができて、いろ/\の宝石、ダイヤモンド、紅玉ルビー碧玉サフアイヤ、エメラルドなどでかざつて、ぴか/\光つてをりました。
夢の国 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
ゆけ、ゆけ、紅玉ルビー軍港は近いぞ。白鳥の羽のような白い美しい帆を張って、血染ちぞめの旗をひるがえして、六十人の決死隊は、勇みに勇んだのである。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
夢みるまなこ、霞む眉、象牙ぞうげを刻んだような鼻に、紅玉石ルビーの唇、現代娘の愛くるしさと清々すがすがしさが、この娘の顔に溢れて居ります。
古銭の謎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
見廻すと、向うの薬屋の軒に、真赤な電灯が大きい紅玉石ルビーのように、血紅くれないの光を夜の街に投げて居ります。
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
そこの「時計の心臓」は、いつのまにか真っ暗になった。ちょうどそれが懐中時計の機械の中の紅玉石ルビーを象徴するように、赤い豆電気が三ヵ所から、寝床ベッドに向ってぼんやりした光を投げている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうか。一せん。それではこれでいいだろうな」大臣だいじん紅宝玉ルビーくびかざりをはずしました。
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
いや、それだから、かえって困ることもあるよ。たとえば僕は一千九百十九年の七月に、アメリカのジャイアントアーム会社の依嘱いしょくを受けて、紅宝玉ルビーを探しにビルマへ行ったがね、やっぱりいつか足は紅宝玉ルビーの山へ向く。
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たとへば僕は一千九百十九年の七月に、アメリカのヂャイアントアーム会社の依嘱を受けて、紅宝玉ルビーを探しにビルマへ行ったがね、やっぱりいつか足は紅宝玉ルビーの山へ向く。それからちゃんと見附かって、帰らうとしてもなかなか足があがらない。
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
金と紅宝石ルビーを組んだやうな美しい花皿をささげて天人たちが一郎たちの頭の上をすぎ大きなあをや黄金のはなびらを落して行きました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
少年の集めてゐる薔薇は燦めく紅宝石ルビーの如く、百合はさながら真珠の鈍い光りを帯びてゐた。
その余白を——余白というよりも紙の裏面を、おそらく伯爵が備忘メモの代りに使ったのであろう、三月二十五日真珠三十二個、四月十八日ダイヤ十八個、紅宝石ルビー十二個、六月二十八日ダイヤ二十三個、白金二十二オンスなぞと、解体した個数が鉛筆でしるされている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そればかりでなく、阿夜子の美しい顔の中程には、小さい小さい紅石ルビーのような、燃ゆるほくろが一つ、覆うものもなく、会員全部の眼に焼き付いたのでした。
法悦クラブ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「彼女の額——広い美しい額の、丁度阿修羅王の木像の三つ目の眼のあるあたりに、赤い小さい紅石ルビーのようなほくろがあった筈です」
法悦クラブ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
立派やかな紅石ルビーの指輪と美しいリボンとが綾子の眼の前に並べられた。
秋雨の絶間 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
里紗絹リヨンぎぬ襦袢じゅばん綾羅紗あやらしゃの羽織。鏤美ルビーの指輪を目立たぬように嵌めているのもあれば、懐時計ウォッチ銀鎖ぎんぐさりをそっと帯にからませているのもある。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)