紅宝石ルビー)” の例文
金と紅宝石ルビーを組んだやうな美しい花皿をささげて天人たちが一郎たちの頭の上をすぎ大きなあをや黄金のはなびらを落して行きました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
綿にくるんで燦然さんぜんたるダイヤ、青玉サファイヤ紅宝石ルビー蛋白石オパール黄玉トパーズ土耳古石ターコイズ柘榴石ガーネット緑玉エメラルド……宝石の山! 金も白金も眼眩めくらめかしく一杯に詰まっている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
少年の集めてゐる薔薇は燦めく紅宝石ルビーの如く、百合はさながら真珠の鈍い光りを帯びてゐた。あらゆるものが其上に不死なる何物かの姿を止めてゐるのである。
おそらく伯爵が備忘メモの代りに使ったのであろう、三月二十五日真珠三十二個、四月十八日ダイヤ十八個、紅宝石ルビー十二個、六月二十八日ダイヤ二十三個、白金二十二オンスなぞと
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
毒蛇コブラのいうとおり蓋をじあけてその綿を取り除くと、中には器械があるかと思いのほか、時計の中味は全部取り外されて、なお幾つかの綿にくるんで、燦爛さんらん眼を射らんばかりのダイヤ、碧玉サファイヤ紅宝石ルビー
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)