“あかだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤玉66.7%
紅玉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから兼は、その村の荒物屋を探し出して、風邪引きの妙薬はないかちうて聞きますと……この頃風邪引きが大バヤリで売り切れてしまったが、馬の熱さましで赤玉あかだまちうのならある。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
羽二重の赤玉あかだまつゞつた花よ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
紅玉あかだまのやうな薔薇ばらの花、顏の黒ずんだひたひに咲く薔薇ばらの花、紅玉あかだまのやうな薔薇ばらの花、おまへは帶の締緒しめをの玉にすぎない、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
この流れよりは、諸〻の生くる火出でゝ左右の花のなかに止まり、さながら紅玉あかだま黄金こがねはさむるに異ならず 六四—六六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かれらはいづれも小さき紅玉あかだまが日輪の燃えて輝く光を受けつゝわが目にこれを反映てりかへらしむる如く見えたり 四—六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
名高き者とはやわが知りしかの殘りの喜びは、日の光に當る紅玉あかだまの如くわが目に見えたり 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)