“アラビア”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亜剌比亜60.7%
亜刺比亜10.7%
3.6%
亜刺伯3.6%
亜拉比亜3.6%
亜羅比亜3.6%
亞刺比亞3.6%
亞剌伯3.6%
亞拉伯3.6%
阿剌比亜3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煙草たばこの世に行はれしは、亜米利加アメリカ発見以後の事なり。埃及エジプト亜剌比亜アラビア羅馬ロオマなどにも、喫煙の俗ありしと云ふは、青盲者流せいまうしやりうのひがごとのみ。
ペリムたう亜刺比亜アラビアの国に近くしてその灯台の見えはじめたり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
書す 紅海の尽きるあたり、風も月もほのかに、アラビアの山とエジプトの水が詩人の眸のなかに入ってきた。旅客の身はすでに天の果てにあり、それはそれとしてもふるさとでは遠く旅にありと思っていることだろう。
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)
昭和三年春には「輓近高等数学講座」の刊行があり、私はその中の『東西数学史』を担当し、まず日本の数学から説き起こし、支那、印度、亜刺伯アラビア、西洋という順序をとってみた。
数学史の研究に就きて (新字新仮名) / 三上義夫(著)
ある場所では雑誌の表紙にでも応用するのか、亜拉比亜アラビア人が槍を振って躍り上る黒馬にまたがっている絵を、石版刷のようにはっきり写している中年の女がいる。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
印度インド洋上の気候は秋に似て、清らかな風がふき、涼しげな月が帆柱の先にかかる。夜になってはじめて煙が帯のようにたなびくのをみた。これこそが亜羅比亜アラビアの国なのである。)
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)
兩側にはいとすぎ、亞刺比亞アラビア護謨ゴムの木(アカチア)茂りあひて、その下かげに今樣なる石像、噴水などあり。中央には四つの石獅に圍まれたる、セソストリス時代の記念塔あり。
されど亞剌伯アラビア種の少女なればにや、目と頬とには血の温さぞ籠りたる。想へ汝、我が翁に引かれて、いろはずその家に入りしことの無理ならぬを。
元と亞拉伯アラビアうまれなるが、をさなき時より法皇の教の庭にうつされて、こゝに生ひ立ち、今はこの學校の趣味の指南役、テヱエル大學院アカデミアの審美上主權者となりぬ。
埃及エジプト印度いんど支那しな阿剌比亜アラビア波斯ペルシャ、皆魔法の問屋といやたる国〻だ。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)