“りゅうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竜燈45.5%
龍燈18.2%
劉唐9.1%
竜灯9.1%
柳塘9.1%
柳桃9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白張しらはりの提灯ちょうちん竜燈りゅうとうはその中に加わってはいないらしかった。が、金銀の造花の蓮は静かに輿こしの前後にゆらいで行った。……
歯車 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大井川へ時稀ときたま現れるそうです。龍燈りゅうとうだという説もありますが、何方どっちにしても好い加減なもんですよ。片葉の蘆というのは実際不思議で、葉が片一方丈けへ出ます。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
三兄弟は別れ去り、公孫勝と劉唐りゅうとうとは、晁蓋ちょうがい名主なぬし屋敷に、食客としてとどまった。さらに呉用のほうは、つい近所の住居のこと。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なんの、この劉唐りゅうとうだって、腕には覚えがあるつもりだ。まして托塔たくとう天王様に、うんといって、一つ乗り出していただければだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竜灯りゅうとう拍子木ひょうしぎ松明たいまつ潮穴しおあな等、いずれもむかしは神力の霊妙作用によって起こりしように考えられたが、今日も同様の信仰を持っているものが多い。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
東西ともに怪火の種類すこぶる多く、狐火きつねび、鬼火、火の玉、竜灯りゅうとう、火柱、火車等、いちいち列挙することはできぬ。なかんずく、わが国において古来最も名高きは肥後ひご不知火しらぬいである。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
時、すでに春けて建安二年の五月、柳塘りゅうとうの緑は嫋々じょうじょうと垂れ、淯水の流れはぬるやかに、桃の花びらがいっぱい浮いていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうはみだれて雲にかくれ、柳桃りゅうとうは風に騒いで江岸の春をくろうした。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)