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りやうど
悉皆呼出され村井長庵は
兩度の
拷問にても
白状せざる事故
身體勞れ
果かゝる
惡人なりと
雖も
天定りて人を
其時に(
地底探檢記一五七
頁參照)
貝灰の
原料とすべく
土方が
大發掘をして
居たのを
初めて
知り、それから六
月十四
日に
又一
度行つて
見たが、
兩度とも
實に
大失望であつた。
右十兵衞事
横死致し候場所に道十郎所持の
印し付の傘有之候に付申
譯相立難く
兩度程長庵と
突合せ御調べに相成候へ共道十郎は其前より久々
不快故申開きも心に
任せず
遂に牢死に及び候に付
彌々長庵が
辯舌にて道十郎の
罪科に相定まり死骸は御
取捨家財は