“よくふか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欲深90.9%
慾深9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見慣みならひて平生へいぜいはすはにそだちしは其の父母の教訓をしへいたらざる所なり取譯とりわけはゝこゝろよこしまにて欲深よくふかく亭主庄三郎は商賣しやうばいの道は知りても世事せじうと世帶せたいは妻にまかおくゆゑ妻は好事よきことにしてをつとしりき身上むき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
無益むえきよくが、かえって人間にんげん不幸ふこうにするのだ。そして、欲深よくふかになったものは、もう二と、まれたときのような、うつくしい気持きもちにはなれないのだ。
船でついた町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゾラの小説「土」に、ある慾深よくふかの若い百姓が雹に降られて天に向ってこぶしをふり上げ、「何ちゅうこつをしくさるか」と怒鳴どなるところがあるが、無理はない。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)