“もらっ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中津に一人ひとりの女乞食があって、馬鹿のような狂者きちがいのような至極しごく難渋者なんじゅうもので、自分の名か、人の付けたのか、チエ/\といって、毎日市中をもらっわる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
役所よりの帰途きと、予が家に立寄たちより、今日俸給ほうきゅうを受取りたりとて、一歩銀いちぶぎん廿五両づつみ手拭てぬぐいにくるみてげ来られ、予がさいしめし、今日きょうもらって来ました、勇気ゆうきはこれに在りとて大笑たいしょうせられたり。
王戎簡要おうじゅうかんよう天地玄黄てんちげんこうなんぞ出鱈目でたらめ怒鳴どなり立てゝ、誠に上首尾、ぜにだの米だの随分相応にもらって来て、餅を買い鴨を買い雑煮ぞうにこしらえてタラフクくった事がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
何故なぜかと云うに、しその人達を連れて帰れば、かえっ銘々共めいめいどもが亜米利加人に連れていっもらったように思われて、日本人の名誉にかかるから乗せないと剛情を張る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)