“めんぜん”の漢字の書き方と例文
語句割合
面前100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老宰相は使つかいをやって夫人の父と兄を呼んでその面前めんぜんで夫人を鞠問きくもんした。夫人は罪悪を包みかくさず自白した。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其方そち面前めんぜんで、このことめるのは、今夜こんやはじめだ。其方そちとはなにかにつけて、ふなう。』
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
かれはらなかかんがへながら、宜道ぎだう面前めんぜんで、それだけことちからがなかつた。かれこゝろからこのわか禪僧ぜんそう勇氣ゆうき熱心ねつしん眞面目まじめ親切しんせつとに敬意けいいへうしてゐたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)