“めんがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面形83.3%
面型16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正兵衛は本当に、畳に面形（めんがた）を押さぬばかりにかき口説くのです。
銭形平次捕物控：084 お染の歎き (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
かと思（おも）へば、目（め）の前（まへ）に近（ちか）いのは、あらう事（こと）か、鬼（おに）の首（くび）を古綿（ふるわた）で面形（めんがた）に取（と）つた形（かたち）に、靄（もや）がむら／＼と瓦斯燈（がすとう）の其（そ）の消（き）えたあとに蟠（わだかま）つて、怪（あや）しく土蜘蛛（つちぐも）の形（かたち）を顯（あらは）し、同（おな）じ透間（すきま）から吹（ふ）く息（いき）も
三人の盲の話 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)
先生の顔は、半ば頬（ほお）をその紙の中にうずめながら、静かに眼をつぶっていた。ちょうど蝋（ろう）ででもつくった、面型（めんがた）のような感じである。輪廓（りんかく）は、生前と少しもちがわない。が、どこかようすがちがう。
葬儀記 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)