“むなぐる”の漢字の書き方と例文
語句割合
胸苦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四季しき押通おしとほあぶらびかりするくらじま筒袖つゝそでつてたまのやうなだと町内ちやうないこわがられる亂暴らんばうなぐさむるひとなき胸苦むなぐるしさのあまり、かりにもやさしうふてれるひとのあれば
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うだね。ぼくは何んだか胸苦むなぐるしくなツてたよ。」と儚ないやうなかほをしていふ。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
け、両君」と叫ぶ第一回の指揮者ランナウ君の声が沈黙を破つた。剣と剣とはなかば曇つた二月の空にしば/\相触れて鳴つた。間隙すきの無い見事な対戦に観る人の心は胸苦むなぐるしい迄緊張した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)