“まろき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
円木33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
艸木のまろきをうしなはざるも気中にしやうずるゆゑ也。雲冷際れいさいにいたりて雨とならんとする時、天寒てんかん甚しき時はあめこほりつぶとなりてくだる。
おつるところにはたらきざしあるゆゑに陰にして陽のまろきをうしなはざる也。天地気中の機関からくり定理定格ぢやうりぢやうかくある事奇々きゝ妙々めう/\愚筆ぐひつつくしがたし。
新発田しばたより(蒲原郡)東北加治かぢといふ所と中条といふ所の間みちかたはら田の中に庚申塚あり、此塚の上に大さ一尺五寸ばかりのまろき石をちんしてこれをまつる。
新発田しばたより(蒲原郡)東北加治かぢといふ所と中条といふ所の間みちかたはら田の中に庚申塚あり、此塚の上に大さ一尺五寸ばかりのまろき石をちんしてこれをまつる。
遣戸の中では、卑弥呼の眠りに気使いながら、二人の使部は、白鷺の尾羽根を周囲の壁となった円木まろきの隙に刺していた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
反絵は、恐怖の色を浮かべて逃げようとする反耶の身体を抱きかかえると、彼を円木まろきの壁へ投げつけた。反耶の頭は逆様さかさまに床を叩いて転落した。反絵は腰のつるぎをひき抜いた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そうして、きりきりと歯をきしませながら、円木まろきの隙に刺された白鷺の尾羽根を次ぎ次ぎに引き脱いては捨てていった。しかし、再び彼女は彼女を呼ぶ卑狗の大兄の声を聞きつけた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)