“円木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まろき50.0%
えんぼく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遣戸の中では、卑弥呼の眠りに気使いながら、二人の使部は、白鷺の尾羽根を周囲の壁となった円木まろきの隙に刺していた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
反絵は、恐怖の色を浮かべて逃げようとする反耶の身体を抱きかかえると、彼を円木まろきの壁へ投げつけた。反耶の頭は逆様さかさまに床を叩いて転落した。反絵は腰のつるぎをひき抜いた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
木づくりの古い講堂があり、えび茶のペンキでぬられた優美な鉄さくが、門の両方へのびていっている。運動場のすみには、遊動円木えんぼく回旋塔かいせんとうなど、春吉君の学校にはないものばかりである。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)