“ほゝば”の漢字の書き方と例文
語句割合
頬張100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ其日そのひ役所やくしよかへけに駿河臺下するがだいしたまでて、電車でんしやりて、いものを頬張ほゝばつたやうくち穿すぼめて一二ちやうあるいたのち、ある齒醫者はいしやかどくゞつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すなはち、ぐら/\とえて、蝦夷えぞゆき板昆布いたこんぶをかぶつてをどりをどるやうなところを、ひよいとはさんで、はねをばして、あつゝとあわてて、ふツといて、するりと頬張ほゝばる。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二人は今しがた冬のをはりらしく熱いほどの麦飯を頬張ほゝばつたばかりであつた。——いま野田は立上つて和作のために茶を入れてくれた。茶道具は桜草のはちの陰にかくれた。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)