“ひしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飛翔75.6%
婢妾11.1%
裨将4.4%
卑小2.2%
妃妾2.2%
秘妾2.2%
飛章2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつからとなく我々の心にまぎれこんでいた「科学」の石の重みは、ついに我々をして九皐きゅうこうの天に飛翔ひしょうすることを許さなかったのである。
わたくしはここに鷲津知事に随行した人々の中に婢妾ひしょうしげと呼ばれた女のくわわっていた事を書添えて置かなければならない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一体大塚城というのはドコにあったろう? そんな問題を出すのがそもそも野暮のドン詰りであるが、もともと城主の大石というのが定正の裨将ひしょうであるから、城と称するが実は陣屋じんやであろう。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
吝嗇りんしょく卑小ひしょうになりつつあるか、一升の配給酒のびんに十五等分の目盛めもりを附し、毎日、きっちり一目盛ずつ飲み、たまに度を過して二目盛飲んだ時には、すなわち一目盛分の水を埋合せ
禁酒の心 (新字新仮名) / 太宰治(著)
子弟妃妾ひしょう十五人時を同じゅうして悉くこれに殉じた。太子薨去後二十年余にして遺族すべて非運に倒れたのである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
女性は後閣に住んでいる彼の秘妾ひしょうであり、男はかれの病室に仕えていた慶童子けいどうじとよぶ小さい奴僕ぬぼくだった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こころけだし今の朝廷また建文をくるしめずして厚くこれを奉ず可きをおもえるなり。えいはこれを聞きておおいに驚き、ことごと同寓どうぐうの僧を得て之を京師けいしに送り、飛章ひしょうして以聞いぶんす。帝及び程済ていせいけいに至るのすうに在り。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)