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婢妾
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ひしょう
ふりがな文庫
“
婢妾
(
ひしょう
)” の例文
第一の
妃
(
ひ
)
ただ一人と共に火に入ったという説もあれば、数百の
婢妾
(
ひしょう
)
を
薪
(
まき
)
の火に投じてから自分も火に入ったという説もある。
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
わたくしはここに鷲津知事に随行した人々の中に
婢妾
(
ひしょう
)
しげ
次
(
じ
)
と呼ばれた女の
加
(
くわわ
)
っていた事を書添えて置かなければならない。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
少女は顔を
赧
(
あか
)
くして俯向いてしまった。詩経の句は
婢妾
(
ひしょう
)
のことを歌ったものであった。源は少女の気に障ったと思ったので、すぐ他のことに話を移してしまった。
緑衣人伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
当時の成上りの田舎侍どもが郷里の
糟糠
(
そうこう
)
の妻を忘れた新らしい
婢妾
(
ひしょう
)
は
権妻
(
ごんさい
)
と称されて紳士の一資格となり、権妻を度々取換えれば取換えるほど人に
羨
(
うらや
)
まれもしたし自らも誇りとした。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
みな
扶持
(
ふち
)
取りで、織田家の
工匠部
(
たくみぶ
)
に属するものであるから、職方の支配役たる彼らの家は、みな
贅沢
(
ぜいたく
)
な居宅を構え、
婢妾
(
ひしょう
)
を蓄えて、藤吉郎の今住んでいる桐畑の中の小屋敷などとは
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
婢
漢検1級
部首:⼥
11画
妾
漢検準1級
部首:⼥
8画
“婢”で始まる語句
婢
婢女
婢僕
婢奴
婢共
婢衆
婢中
婢使
婢頭
婢子