“ひきよせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引寄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卒然いきなり手をって引寄せると、お糸さんは引寄ひきよせられる儘に、私の着ている夜着の上にもたれ懸って、「如何どうするのさ?」と
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
引寄ひきよせれば如何いかに市之丞が持來りし廿五兩の金子きんすつゝみまゝ火入ひいれわきに有ければ文右衞門は女房お政をび此金子は何如いかゞいたしたるやあれほどことわりたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御免成おゆるしなされて御役目のさはりなるべしと申けるを粂之進かうべふり我其方に心をかくればこそ沙汰さたなしに致しおきたり其恩を思はゞ我方わがかたに居よいとまは出すまじと無體むたい引寄ひきよせるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引寄ひきよせ十分に食終くひをはり夫より悠然いう/\と幸手宿へ立歸り此由を三五郎にはなし密かにしめし合せ彼等の子分が金兵衞のかたきねらひ來る時は斯樣々々かやう/\手配てくばりを成して用心堅固けんごに居たりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)