“とじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
登城50.0%
屠場20.0%
妬情10.0%
途上10.0%
戸錠5.0%
都城5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、賀節がせつ朔望さくぼう二十八日の登城とじょうの度に、必ず、それを一本ずつ、坊主たちにとられるとなると、容易ならない支出である。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「人をほふりてえたる犬を救え」と雲のうちより叫ぶ声が、さかしまに日本海をうごかして満洲の果まで響き渡った時、日人と露人ははっとこたえて百里に余る一大屠場とじょう朔北さくほくに開いた。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その取り持ち方を殿様鈴川源十郎に頼んだまではいいが、源十郎に裏切られるにおよんで、深くかれを恨んでいるやさき、当の左膳に意中の女があると聞いて一転妬情とじょうの化身と変じた末が
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
南洋旅行の途上とじょう信濃丸しなのまる船中にて
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その美術品は、国鉄から私鉄への乗りかえ駅で、つみかえられましたが、そのときは、大ぜいの人が厳重に見はりをして、私鉄の貨車につみこみ、貨車の戸錠とじょうをおろし、封印ふういんまでしたのです。
天空の魔人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其でおよそ都遷みやこうつしのなかった形になったので、後から後から地割りが出来て、相応な都城とじょうの姿は備えて行った。其数朝の間に、旧族の屋敷は、段々、家構えが整うて来た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)