“てつせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄石50.0%
鈇石25.0%
銕石25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初編にもいへる如く我国の雪は鵞毛がまうをなすはまれなり、大かたは白砂しらすなふらすが如し。冬の雪はさらに凝凍こほることなく、春にいたればこほること鉄石てつせきのごとし。
兩親りやうしんおくれし以來いらいびし背丈せたけたれ庇護かげかは、幼稚えうちをりこゝろならひに、つゝしみもなくれまつはりて、鈇石てつせきこゝろうごかせしは、かまへて松野まつのとがならずこゝろのいたらねばなり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かんじきにてあし自在じざいならず、雪ひざすゆゑ也。これ冬の雪中一ツの艱難かんなんなり。春は雪こほり銕石てつせきのごとくなれば、雪車そり(又雪舟そりの字をも用ふ)を以ておもきす。