“つややか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瑩沢40.0%
瑩潤20.0%
鮮潤20.0%
麗沢20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
襟脚えりあし長くたまべて、瑩沢つややかなる黒髪を高く結んだのに、何時いつの間にか一輪のちいさな花をかざしていた、つまはずれ、たもとの端、大輪たいりんの菊の色白き中にたたずんで、高坂を待って、莞爾にっこむ、美しく気高きおもざし
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
にぎりには緑色のぎよく獅子頭ししがしらきざみて、象牙ぞうげの如く瑩潤つややかに白きつゑを携へたるが、そのさきをもて低き梢の花を打落し打落し
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
更に見よ、漆のやうに鮮潤つややかなりし髪は、後脳のあたり若干そくばくの白きをまじへて、額に催せししわの一筋長くよこたはれるぞ、その心のせばまれるひだならざるべき、いはんや彼のおもておほへる蔭はますます暗きにあらずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それはいつからとも、わかりませんが、月日のつのにつれて、アヤ子の肉体が、奇蹟のように美しく、麗沢つややかそだって行くのが、アリアリと私の眼に見えて来ました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)