“ちよくせんしゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
勅撰集第一番の
古今集の
春のはじめにあるものといへば、そのうちでも
第一番の
歌といふことになるから、
自然人は、それを
重く
見ます。
古今集の
後、たくさん
勅撰集やらいろんな
歌人のめい/\の
家集といふものが
出てゐるが、
歌のほんとうの
性質といふものは、だいたい
勅撰集でいふと、
新古今集が
八番めの
歌集、それから
後六つめすなはち、
古今集から
勘定して
十四番めの
玉葉和歌集、
十七番めの
風雅和歌集、この
二つのものに、
特別に
關係がお
深いのであります。
敕撰集の
第一のものであるために、
古今集の
歌が、それ
以後の
歌の
動かすべからざる
手本となつてしまひました。
これは
御存じの
醍醐天皇の
御代に
出來たもので、
普通、
天子の
仰せでつくつた
歌集の
第一番のものだといふことになつてゐます。かうした
歌集を
敕撰集といひます。