“たすけぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
助船71.4%
救助船28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だつて、こんな池で助船たすけぶねでも呼んでたがい、飛んだお笑ひ草で末代まつだいまでの恥辱ぢやあないか。あれおしよ。」
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「わああ、助けてくれ、助船たすけぶね。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おっこちようもんならそれっきりです——ふちや瀬でないだけに、救助船たすけぶねともわめかれず、また叫んだところで、人は串戯じょうだんだと思って、笑って見殺しにするでしょう、およぎを知らないから
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ずらりと女學生ぢよがくせいたちをしたがへて、ほゝあごをだぶ/″\、白髮しらがうづまきかせて、反身そりみところが、なんですかねわたしには、彼處あすこる、狂人きちがひを、救助船たすけぶね濟度さいどあらはれたやうにえたんです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)