“たかつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高坏66.7%
高槻20.8%
高杯8.3%
高抔2.1%
高盃2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紋綸子もんりんずの大座布団を敷き、銀糸の五つ紋の羽織りに上田織りの裏付けの袴をはいた殿さまが、天目茶碗と高坏たかつきを据え、り身になって
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いずれも力のはいる見物みもので、三十余組の勝負に時はようやく移って正午に一息つき、日のようやく傾く頃、武州高槻たかつき柳剛流りゅうごうりゅう師範あま某と
食事は江戸に比してすべて粗末であったが、菓子は立派に高杯たかつきに沢山盛られてあった。出入の商人などは時々私の家族などに面白可笑しく話をしかけ、役者の批評などもした。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
かく土方どかた菱沼ひしぬまたくたづねて、そのたといふ土器どきると、完全くわんぜんなる徳利形とくりがたの、立派りつぱなる彌生式やよひしきである。それにまたカワラケの燈明皿とうみやうざら燈心とうしんために一くろげたる)と、高抔たかつきの一とである。
やがて女中が高盃たかつきに菓子を盛って運んできた。私たちは長閑のどかな海を眺めながら、絵葉書などを書いた。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)