“そらね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空音50.0%
空睡12.5%
虚寝12.5%
虚寢12.5%
虚音12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耳の底に追ひ切れない彼の車のごろごろと鳴る轍の空音そらねを感ずるばかりだつた。
居睡りをしているのか?「牡丹花下の睡猫すいみょうは心舞蝶ぶちょうにあり」という油断のならぬ猫の空睡そらね,ここへ花の露を慕ッて翩々へんぺんと蝶が飛んで来たが、やがてはがいを花に休めて
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
やをらまろび寄りて衣引きあぐるに、虚寝そらねしたるこそいとねたけれ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
くるまかどまりてやさしき駒下駄こまげたおときこゆるを、ろんなくれとはれどもらぬかほ虚寢そらねつくれば、美尾みを格子こうしおして、これは如何いかことでうがおりてあるとひとごとをいつて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
明日あす』はまた虚音そらねたり。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)